真夏日
俺達はいつも通りの毎日を送っていた

だけど、今日は違った
奏多にいつもの元気がない

笑顔も作ってるようにしか見えない
ぎこちない笑顔で

「奏多、何かあったのか?」

俺は思いっきって奏多に聞いた

「何もないよ?」

だけど、奏多は何もないの一点張りで

「何もない訳ないだろ?見てれば分かる。何かあったんだろ?俺でよければ話聞くぞ?」

「…………」

奏多は黙り込んでしまった
何かまずい事を聞いてしまったのだろうか…

しばらく沈黙が続いた
そんな沈黙を破ったのは奏多だった

「玲央…あのね…」

「ん?」

奏多の顔は今にも泣きそうだった
そして、いつか見た悲しげな目をした…

「僕ね…玲央が思ってるような人間じゃないんだ…」

「え…?どーしたんだよ…いきなり」

奏多はどこか遠くを見つめながら
話し始めた

奏多の過去を…