「俺に生きる希望を教えてくれたのはお前だよ。お前が俺に教えてくれたんだ。俺に生きる希望を与えてくれたんだよ」

「玲央…」

奏多の顔は今にも泣きそうで
声も震えている

「だから、お前には感謝してる」

「そんな…感謝だなんて…」

「あの時…俺と一緒に生きたいって言ってくれて…ありがとう。俺はお前のその言葉でもう一度生きたいと思った。」

「玲央…!ありがとう…!もう一度生きる希望を持ってくれて…本当にありがとう…!」

奏多は泣きながら俺に言った
お礼を言わなきゃならないのは俺の方なのに

「俺の方こそ…俺に生きる希望を教えてくれて…ありがとう…!」

俺達は、夏の太陽の下で泣いた
泣いたり笑ったり忙しい俺らだけど

こうしてまた、希望を持てた事
俺は忘れないよ