「新汰も、記憶を取り戻すために毎日頑張ってるんだよ?ちゃんと見てる?」

まだまだ、時間はかかるけど
でも、光輝と一緒に頑張ってる

「玲央も、応援してあげるんだよ?」

きっと君の声は届くから
きっと新汰の心に届くはずだから

「光輝も、玲央の代わりに新汰の記憶を取り戻そうと必死で頑張ってる」

最初は不安そうだった光輝だけど
今は、新汰を信じて記憶を取り戻せる日を
新汰と一緒に待ってる

「ちゃんと、褒めてあげるんだよ?頑張ってるんだから」

きっと光輝、喜ぶよ
だから、たくさん褒めてあげてね

「僕も一緒に頑張らないとね…」

僕が頑張ってる所
ちゃんと見ててよ?

そして、また来年ここに来た時に
褒めてね?

「玲央は、僕の心の中にいつまでもいるから…」

これから先もずっと
僕の心の中で生き続ける

「そーいえは、玲央誕生日おめでとう!」

密かにお祝いちゃんとしたんだからね?
見てた?喜んでくれた?

「生きてたら17歳か…高校2年生だよ?」

僕も学校に言ってたら高校生
玲央と同じ高校なら

「行ってもいいかな」

玲央がいれば僕はいいよ
玲央がそばにいるだけで安心出来るから

「僕、バカだから。玲央勉強教えてね?あ、でも玲央勉強出来なさそう!」

こんな事言ったら怒るかな?
意外と頭よかったりするのかな?

「もっと早く…玲央に出会いたかったな…」

そしたらもっと楽しい学校生活が
送れていたかもしれない

「でも…学校なんか行ってなくたって、玲央と過ごした時間はすごく楽しかったよ」

玲央と出会えて
僕も変われたから

「もっと強くなって、また来年くるからね!」

その時までもう少し待ってね
必ず僕は強くなるから


僕は空に向かって呟いた
玲央に誓うように、強く…


この声が玲央に届くように――――