「多分、颯人も新汰も光輝も来るはずだから」

僕はこっそり撮った
玲央の写真を久しぶりに見た

その玲央の顔は、笑顔だった
その隙を狙って撮ったんだけどね

「玲央って、イケメンだよね。こーやって改めて見ると…」

女の子にモテそうな顔立ちしてるよね
同じ男として恥ずかしいくらいのイケメン…

切れ長の目をしていて、まつげが長い
色の白い肌、高い身長の割には細い体

「こりゃ、僕が女の子だったら惚れてるね」

普段は無愛想で、口数の少ない玲央だけど
でも、笑うと可愛いんだよね

心を許した者だけに見せる
玲央の笑顔

「…てか、玲央ちゃんとご飯食べてたの?すごい細い体してたけど」

何て今更聞いても答えなんて返ってこない

「玲央、僕より細かったんじゃない?」

玲央は、僕より10cmくらい身長が高かった
颯人と同じくらいの身長

「全く…何でみんなそんなに大きいのさ…」

仲間と言えば光輝しかいない
新汰も仲間といえば仲間かもしれない


「あ、そーだ。玲央はもう、柊羽の顔とか見た?」

颯人にすごく似ていてね
颯人の事をすごく大切に思ってるんだよ?

弟思いのお兄ちゃんなんだ

「でも、柊羽の方が弟っぽいんだよね」

少し大人びている颯人とは正反対で
すごく無邪気で明るいんだ

「颯人も、少しだけど1歩前に進めたよ」

柊羽と一緒にこれから
生きていくって決めてから

颯人は前より笑うようになったんだ

もう、僕が心配する事は
何もないね

「僕も負けてらんないね!」

僕も前に進まないと…