真夏日のある日
玲央のお姉さんが僕の家に来ていた


「奏多くんに会いに来たの…」

「僕に…ですか?」

玲央のお姉さん、生来さんは
僕のお姉ちゃんと仲がいい

いきなり僕に会いに来るなんて
一体何の用なんだろう

「お姉ちゃんに会いに来たんじゃないんですか?」

「違うよ、彩菜に会いに来たんじゃなくて、奏多くんに会いに来たの…話がしたくて…」

「…分かりました」

一体何の話なんだろ
そんな事を気にしながら僕たちは外に出た

「それで、お話とは…」

「…奏多くんに…お礼を言おうと思って」

「え…?お礼?」

僕と生来さんは、あまり話した事がない
なのになぜ…お礼を?

「…玲央の事、いろいろお礼言いたくて」

「っ!」

突然出た玲央の名前に
僕は驚いた

「玲央、奏多くんと出会って本当に幸せそうだった。毎日のように奏多くんの事話してたんだよ?」

「玲央が…僕のことを…」


初めて聞く、僕の知らない玲央の事
もっと知りたいと思った

玲央の事を