「じゃあ僕は、颯人の所に行ってくるから」

「はい!いってらっしゃい!」

光輝に別れを告げ
僕は颯人の病室へと向かった


「颯人!」

「奏多さん!こんにちわ!」

颯人は相変わらずだった
だけど、最近窓の外を見てる事が多くなった

あの時の玲央と同じ…
そして…たまにだけど

どこか辛そうで…寂しそうな目をするようになった

「颯人?」

「奏多さん?どーしたんですか?急に」

颯人は今…何を思ってるの?
何をかかえてるの?

「…颯人…寂しい?」

「…え?」

僕のいきなりの言葉に颯人は
驚いていた

「最近の颯人…すごく辛そうだよ?寂しそうな目をしてる」

「…っ…!」

颯人はうつむいてしまった
やっぱり、何かあるのかな?

「颯人…お願いだから無理しないで?1人で全部背負い込むのやめて?僕を頼っていいから…」

「奏多…さん…」

颯人の目から涙がこぼれた
きっと…すごく辛かったんだと

僕は思った
だからこそ、助けてあげたい

力になりたいと
僕は心から強く思った