僕は明日に備えて準備をする。
僕がなにをしようとしてるのか分かる人はもういるだろうか。
明日は月曜日。
僕は放課後は暇なんだ。
翌日
「剣~、今日はなにする?」
わざわざうちのクラスまで葉好木が放課後の予定を聞きにきた。
でも、今日は
「わるい、今日は僕が用事あるから。」
「えー、そうなのー。」
がっくり。
って顔だ。
1限2限3限…と刻一刻とそのときはせまっていた。
そして6限が終わり
また葉好木がやってきた。
「剣、駅まで一緒に行こうよ。」
「いや、今日はおまえが電車降りるまでいると思うぞ。」
「え?どうして?」
「ちょっと用事があるんだ。」
そう、今日は用事がある。
月夜の学校に。
僕は剣道部に入っていたと言っただろう。
なんで止めたのかは忘れてしまったが、ただの剣道部員ではなかった。
もう話したか話してないかわすれたが、僕は高校一年生。
そして、剣道部を乗っ取った。
乗っ取ったと言ったら聞こえが悪いな。
三年生だろうが二年生だろうが全員倒した。
僕は強かった。
高校の大会にでても結構上にいけるくらいだ。
中学のころはこのあたりでは最強と呼ばれていた。
葉好木と一緒に駅に向かい電車に乗る。
「ねえ、なんの用事があるの?」
「うーん。
人助け?」
「そ、ならいっか。」
「おう。」
目的地に着き電車を降りる。
ここで葉好木とお別れだ。
「じゃあな。」
「うん、また明日。」
初めて見る景色。
初めて来る学校。
ちゃんとネタばらしをしておこう。
僕は道場破りに来ている。
それが月夜の件とどう繋がるかと言うと
月夜の元彼氏は剣道部員だ。
僕はそいつと試合をしようと思っている。
「たのもーーー!!!」
部活中にいきなり何か来て驚いている様子だ。
顧問の先生は落ち着いて
「ここは部外者が来る場所じゃないぞ。」
「顧問の先生ですね?」
「ああ、そうだが…ん?」
「僕を知らないなんてことはないですよね。」
自信満々に言ってやった。
「ああ…黒木くんか…。
なんでこんなところに…?」
落ち着いていた先生は驚きを隠せていない。
「少し用事がありましてね。
渡辺くんに。」
「なんで、渡辺に?」
そう言って渡辺を呼ぶ先生。
「はい、先生。
なんでしょう?」
「黒木くんが用事があるらしい。」
「試合をしよう。」
いきなりの言葉に同様している。
先生が疑問を投げてきた。
「どうしていきなり?」
「渡辺くんは分かっているんじゃないですかね?」
「先生、理由は聞かないでください。」
と渡辺は言った。
そして、先生は去り際にこう言った。
「審判は先生がやろう。
あと、条件をつける。
黒木くん、君が部活をやめたことは知っている。
だから、この試合に負けたら剣道部に戻りなさい。
私にとっては他校のことだが、君は県、いや、日本を代表するすごい選手だ。
だから、もし負けたら戻りなさい。」
なんでやめたのかも覚えていないのに、戻るなんてよく分からないが
「分かりました。」
「君も渡辺にやってほしいことがあるんだろう?
渡辺が負けたらそれをやらせていい。」
「はい。」
そして、先生は他の部員に声をかける。
「試合の準備をしろ!
渡辺は少し動いておけ!
開始は30分後だ!」
渡辺が僕に声をかけてくる。
「よお、黒木。」
「おう、渡辺。」
「月夜のことだろ?」
「そうだ。
話は聞いた。
僕に負けたら謝ってもらうぞ。」
「俺が謝るくらいじゃ噂は消えねえよ。」
そこんとこは大丈夫だ。
「しかも、俺は負ける気はねえぞ。
俺だって頑張っているんだ。
部活やめたやつには負けねえぞ。」
「ああ。
ただし負けた場合はちゃんと謝れよ。」
そして、無言で去っていく。
さて、僕も準備をしなくては。
防具をつけて、体操をする。
試合開始の時間は迫ってきている。
あと5分というところで観客がたくさんきた。
この観客は僕が呼んだ。
そしてその中には月夜もいた。
僕が昨日ある人に頼んだのだ。
『 あ、もしもし。
あのさ、おまえに頼みたいことがある。
夏喜。』
『お、剣。なんだ?』
『あのさ、明日の放課後剣道部が部活やってるところに人をたくさん呼んでほしい。
あと、月夜も。』
『急になんで?』
『おまえも月夜が今どんな状態にあるか知ってるだろ?』
『ああ、すごい話題になってる。
浮気したとかなんとか。』
『そんな噂流されてたのか。
それで、あいつを助けるために渡辺と試合をする。』
『そうなのか。
でも、あいつ全国出場とか垂れ幕かかってるくらい強くなってるぞ。』
『そんなん知るか。
試合をして謝らせる。
でも、謝らせるだけじゃ噂は消えないから。
だから月夜と月夜の友達にも見てもらう。
それで少しでもなにか変わることを信じて。』
『ああ、わかった。
俺に任せとけ。』
『ありがとう。
助かるよ。』
そして、試合が始まる。
月夜のための、月夜の友達のための。
でも、僕が一番思っていることは、
渡辺を許さない!
「はじめ!」
僕がなにをしようとしてるのか分かる人はもういるだろうか。
明日は月曜日。
僕は放課後は暇なんだ。
翌日
「剣~、今日はなにする?」
わざわざうちのクラスまで葉好木が放課後の予定を聞きにきた。
でも、今日は
「わるい、今日は僕が用事あるから。」
「えー、そうなのー。」
がっくり。
って顔だ。
1限2限3限…と刻一刻とそのときはせまっていた。
そして6限が終わり
また葉好木がやってきた。
「剣、駅まで一緒に行こうよ。」
「いや、今日はおまえが電車降りるまでいると思うぞ。」
「え?どうして?」
「ちょっと用事があるんだ。」
そう、今日は用事がある。
月夜の学校に。
僕は剣道部に入っていたと言っただろう。
なんで止めたのかは忘れてしまったが、ただの剣道部員ではなかった。
もう話したか話してないかわすれたが、僕は高校一年生。
そして、剣道部を乗っ取った。
乗っ取ったと言ったら聞こえが悪いな。
三年生だろうが二年生だろうが全員倒した。
僕は強かった。
高校の大会にでても結構上にいけるくらいだ。
中学のころはこのあたりでは最強と呼ばれていた。
葉好木と一緒に駅に向かい電車に乗る。
「ねえ、なんの用事があるの?」
「うーん。
人助け?」
「そ、ならいっか。」
「おう。」
目的地に着き電車を降りる。
ここで葉好木とお別れだ。
「じゃあな。」
「うん、また明日。」
初めて見る景色。
初めて来る学校。
ちゃんとネタばらしをしておこう。
僕は道場破りに来ている。
それが月夜の件とどう繋がるかと言うと
月夜の元彼氏は剣道部員だ。
僕はそいつと試合をしようと思っている。
「たのもーーー!!!」
部活中にいきなり何か来て驚いている様子だ。
顧問の先生は落ち着いて
「ここは部外者が来る場所じゃないぞ。」
「顧問の先生ですね?」
「ああ、そうだが…ん?」
「僕を知らないなんてことはないですよね。」
自信満々に言ってやった。
「ああ…黒木くんか…。
なんでこんなところに…?」
落ち着いていた先生は驚きを隠せていない。
「少し用事がありましてね。
渡辺くんに。」
「なんで、渡辺に?」
そう言って渡辺を呼ぶ先生。
「はい、先生。
なんでしょう?」
「黒木くんが用事があるらしい。」
「試合をしよう。」
いきなりの言葉に同様している。
先生が疑問を投げてきた。
「どうしていきなり?」
「渡辺くんは分かっているんじゃないですかね?」
「先生、理由は聞かないでください。」
と渡辺は言った。
そして、先生は去り際にこう言った。
「審判は先生がやろう。
あと、条件をつける。
黒木くん、君が部活をやめたことは知っている。
だから、この試合に負けたら剣道部に戻りなさい。
私にとっては他校のことだが、君は県、いや、日本を代表するすごい選手だ。
だから、もし負けたら戻りなさい。」
なんでやめたのかも覚えていないのに、戻るなんてよく分からないが
「分かりました。」
「君も渡辺にやってほしいことがあるんだろう?
渡辺が負けたらそれをやらせていい。」
「はい。」
そして、先生は他の部員に声をかける。
「試合の準備をしろ!
渡辺は少し動いておけ!
開始は30分後だ!」
渡辺が僕に声をかけてくる。
「よお、黒木。」
「おう、渡辺。」
「月夜のことだろ?」
「そうだ。
話は聞いた。
僕に負けたら謝ってもらうぞ。」
「俺が謝るくらいじゃ噂は消えねえよ。」
そこんとこは大丈夫だ。
「しかも、俺は負ける気はねえぞ。
俺だって頑張っているんだ。
部活やめたやつには負けねえぞ。」
「ああ。
ただし負けた場合はちゃんと謝れよ。」
そして、無言で去っていく。
さて、僕も準備をしなくては。
防具をつけて、体操をする。
試合開始の時間は迫ってきている。
あと5分というところで観客がたくさんきた。
この観客は僕が呼んだ。
そしてその中には月夜もいた。
僕が昨日ある人に頼んだのだ。
『 あ、もしもし。
あのさ、おまえに頼みたいことがある。
夏喜。』
『お、剣。なんだ?』
『あのさ、明日の放課後剣道部が部活やってるところに人をたくさん呼んでほしい。
あと、月夜も。』
『急になんで?』
『おまえも月夜が今どんな状態にあるか知ってるだろ?』
『ああ、すごい話題になってる。
浮気したとかなんとか。』
『そんな噂流されてたのか。
それで、あいつを助けるために渡辺と試合をする。』
『そうなのか。
でも、あいつ全国出場とか垂れ幕かかってるくらい強くなってるぞ。』
『そんなん知るか。
試合をして謝らせる。
でも、謝らせるだけじゃ噂は消えないから。
だから月夜と月夜の友達にも見てもらう。
それで少しでもなにか変わることを信じて。』
『ああ、わかった。
俺に任せとけ。』
『ありがとう。
助かるよ。』
そして、試合が始まる。
月夜のための、月夜の友達のための。
でも、僕が一番思っていることは、
渡辺を許さない!
「はじめ!」