終業式の日
午後からデートか。
今日はなにをするんだろうな。
そして午後駅にて。
「今日は遠出をします!」
「う、うん。」
「以上!」
「具体的には?」
「都会のほうに行こうよ。」
「お、おう。」
まあ、任せるか。
「じゃあ、着いていくから。
切符はどこまで?」
電車に揺られて一時間。
県一番の都会にきた。
まあ、県庁所在地ってやつだ。
すごい広い道にすごいでかい商店街。
少し感動した。
「おお、あっちとは大違いだな。」
「今日はここぶらぶらしよ。」
「そうだな。」
そう言いながらもふと思う。
いつも任せきりで悪いなって。
だらだらぶらぶら歩きながら、月夜の服見たり、月夜の化粧品見たり、月夜の装飾品見たり。
これただの荷物持ちじゃねえか!
任せきりで悪くなかったわ!
あいつがしたいことしてただけだったわ!
まあ、でも楽しそうだからいいか。
装飾品店でふと見つけた月の形のネックレス。
月夜にみつからないようにこっそり購入。
そして、持っている荷物の中に入れる。
服のおまけだとか思って付けてくれるだろう。
5時間ほど遊んで楽しかったねと電車に乗る。
楽しそうでなによりです。
ずっと荷物持ちでしたがね。
「剣。」
「ん?」
「好き。」
「きゅ、急にどうした。
恥ずかしいからやめろ…。」
「わたしのほうが恥ずかしいよ。」
「あと、電車の中だしな…。」
「うん。」
こいつの好きには濁りがある。
透き通った純粋な好きじゃない。
こいつのそんな好きはまだ別にあるから。
「剣!じゃーん!」
と、紙袋を取り出す。
「剣にプレゼントでーす♪」
「おお!ありがとう!
開けていいか?」
「どうぞどうぞ♪」
紙袋を開けると中には
月の形のネックレス。
「どうして…。」
「なにが?」
「いや、なんでもない。
ありがとな。」
「うん!」
月夜と僕は偶然にもお互いに同じプレゼントをしたのだ。
いや、偶然じゃないのかもな。
「そういえば、おまえんちいつ行けばいい?」
「わたし、明日から旅行で一週間いないからそのあとかな。」
「そうか、わかった。」
春休みは短い。
そんな短い休みを彼女と過ごせるリア充たちの気持ちがようやくわかった。
普段より楽しいな。
でも、
楽しいだけじゃないことを僕は分かっていた。
ここからは月夜との話の全ての謎(?)が解ける解決編だ。
一週間後
月夜が旅行から帰ってきて、lineで話す。
『剣はいつ暇?』
『僕はいつでも暇だからな』
『じゃあ、旅行の片付けとかで明日は忙しいから、明後日きてくれる?』
『ああ、わかった
ところでおまえんちどこだ?』
家の場所の場所を教えてもらい、月夜は忙しいからとlineをやめる。
ちょうどその時葉好木からlineがきた。
『剣、いつきてくれる?』
こいつとも約束してたんだったな。
『明後日以外ならいつでも』
『じゃあ、明明後日きて』
『了解』
スケジュールびっしりだな。
まあ、その前後は空白なんだがな。
『お昼ご飯どうする?』
『なんか店あるの?』
葉好木の住んでいる地域のことはなにも知らない。
ただド田舎だということは聞いた。
『なんもない』
『そうか、なら持ってくよ』
『葉好木が作る』
『おまえ料理とかできるのか?
どんぐりとか使わないよな?』
『使わないよ!』
こいつ料理できんのか?
『ん?てことはどこで食うんだ?』
『うち』
女子の家
女子の家?
女子の家!?
結婚するのか!?
『結婚するのか?』
なんか、こんな会話前にも誰かとしたような。
『うん、する』
そうか、するのか。
ん?
『え?すんの?』
『してくれるんじゃないの?』
『ああ、悪い
女子の家とか行ったことないから動揺してたわ』
まあ、その前日に行くことになってるんですけどね。
『えー』
えーってなんだよ、えーって。
『えーってどういうことだよ。』
軽い気持ちでそんなことを聞いた僕に帰ってきた言葉は重かった。
『葉好木好きだよ、剣』
こいつ僕が好きだったのか。
どうせ、友達としてとかそんな感じだろう。
『おう、ありがとな』
『だから、後釜狙ってるよ』
すごいカミングアウトだった。
後釜っていうのは僕でもだいたい意味が分かった。
『僕が別れたら、告白でもしてくるのか?』
『うん
てか、前にもそう言ったじゃん』
『覚えてない』
『覚えてないのは当たり前
忘れて、今のは』
どこまで忘れればいいんだろうか。
それよりこいつ覚えてないのは当たり前ってどういうことだ?
『まあ、葉好木がご飯作るからうちにきて』
『うん、分かった』
すごく気になるが今度会ったときに聞こう。
明後日のことだけ考えていよう。
あ、それと上北のことも考え(妄想し)てよう。
※3上北には彼氏がいます。
午後からデートか。
今日はなにをするんだろうな。
そして午後駅にて。
「今日は遠出をします!」
「う、うん。」
「以上!」
「具体的には?」
「都会のほうに行こうよ。」
「お、おう。」
まあ、任せるか。
「じゃあ、着いていくから。
切符はどこまで?」
電車に揺られて一時間。
県一番の都会にきた。
まあ、県庁所在地ってやつだ。
すごい広い道にすごいでかい商店街。
少し感動した。
「おお、あっちとは大違いだな。」
「今日はここぶらぶらしよ。」
「そうだな。」
そう言いながらもふと思う。
いつも任せきりで悪いなって。
だらだらぶらぶら歩きながら、月夜の服見たり、月夜の化粧品見たり、月夜の装飾品見たり。
これただの荷物持ちじゃねえか!
任せきりで悪くなかったわ!
あいつがしたいことしてただけだったわ!
まあ、でも楽しそうだからいいか。
装飾品店でふと見つけた月の形のネックレス。
月夜にみつからないようにこっそり購入。
そして、持っている荷物の中に入れる。
服のおまけだとか思って付けてくれるだろう。
5時間ほど遊んで楽しかったねと電車に乗る。
楽しそうでなによりです。
ずっと荷物持ちでしたがね。
「剣。」
「ん?」
「好き。」
「きゅ、急にどうした。
恥ずかしいからやめろ…。」
「わたしのほうが恥ずかしいよ。」
「あと、電車の中だしな…。」
「うん。」
こいつの好きには濁りがある。
透き通った純粋な好きじゃない。
こいつのそんな好きはまだ別にあるから。
「剣!じゃーん!」
と、紙袋を取り出す。
「剣にプレゼントでーす♪」
「おお!ありがとう!
開けていいか?」
「どうぞどうぞ♪」
紙袋を開けると中には
月の形のネックレス。
「どうして…。」
「なにが?」
「いや、なんでもない。
ありがとな。」
「うん!」
月夜と僕は偶然にもお互いに同じプレゼントをしたのだ。
いや、偶然じゃないのかもな。
「そういえば、おまえんちいつ行けばいい?」
「わたし、明日から旅行で一週間いないからそのあとかな。」
「そうか、わかった。」
春休みは短い。
そんな短い休みを彼女と過ごせるリア充たちの気持ちがようやくわかった。
普段より楽しいな。
でも、
楽しいだけじゃないことを僕は分かっていた。
ここからは月夜との話の全ての謎(?)が解ける解決編だ。
一週間後
月夜が旅行から帰ってきて、lineで話す。
『剣はいつ暇?』
『僕はいつでも暇だからな』
『じゃあ、旅行の片付けとかで明日は忙しいから、明後日きてくれる?』
『ああ、わかった
ところでおまえんちどこだ?』
家の場所の場所を教えてもらい、月夜は忙しいからとlineをやめる。
ちょうどその時葉好木からlineがきた。
『剣、いつきてくれる?』
こいつとも約束してたんだったな。
『明後日以外ならいつでも』
『じゃあ、明明後日きて』
『了解』
スケジュールびっしりだな。
まあ、その前後は空白なんだがな。
『お昼ご飯どうする?』
『なんか店あるの?』
葉好木の住んでいる地域のことはなにも知らない。
ただド田舎だということは聞いた。
『なんもない』
『そうか、なら持ってくよ』
『葉好木が作る』
『おまえ料理とかできるのか?
どんぐりとか使わないよな?』
『使わないよ!』
こいつ料理できんのか?
『ん?てことはどこで食うんだ?』
『うち』
女子の家
女子の家?
女子の家!?
結婚するのか!?
『結婚するのか?』
なんか、こんな会話前にも誰かとしたような。
『うん、する』
そうか、するのか。
ん?
『え?すんの?』
『してくれるんじゃないの?』
『ああ、悪い
女子の家とか行ったことないから動揺してたわ』
まあ、その前日に行くことになってるんですけどね。
『えー』
えーってなんだよ、えーって。
『えーってどういうことだよ。』
軽い気持ちでそんなことを聞いた僕に帰ってきた言葉は重かった。
『葉好木好きだよ、剣』
こいつ僕が好きだったのか。
どうせ、友達としてとかそんな感じだろう。
『おう、ありがとな』
『だから、後釜狙ってるよ』
すごいカミングアウトだった。
後釜っていうのは僕でもだいたい意味が分かった。
『僕が別れたら、告白でもしてくるのか?』
『うん
てか、前にもそう言ったじゃん』
『覚えてない』
『覚えてないのは当たり前
忘れて、今のは』
どこまで忘れればいいんだろうか。
それよりこいつ覚えてないのは当たり前ってどういうことだ?
『まあ、葉好木がご飯作るからうちにきて』
『うん、分かった』
すごく気になるが今度会ったときに聞こう。
明後日のことだけ考えていよう。
あ、それと上北のことも考え(妄想し)てよう。
※3上北には彼氏がいます。