立った途端に目眩がした。
だけど倒れたのはベッドの上。セーフ。



みんなもホッとした顔をしている。


あー。クラクラする。頭がガンガンする。


相当やばいのかな。


「うーん。これじゃあ無理ね。親御さん呼ぶ」



「やだっ！絶対嫌！」



お母さんやお兄ちゃんに心配かけたくないし...


「うーん。じゃあタクシー呼ぶから行ってらっしゃい」


「はぁーい。」


「本当に焦ったわ。」


ごめんよ。香穂。


「じゃあ、タクシー来るまで寝ててね。香穂ちゃんと舞ちゃんは戻りなさい。」



「「「はぁーい。」」」


はあー。やだなぁ。やだなぁ。病院なんて行きなくないんだよー。


「あっ！香穂〜悟にはちょっと体調崩したから早退するって言っといて〜」



心配はかけたくないし…


「しょうがないなぁー。はいよー。
じゃあ梨花お大事にねー」


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ-






ふたりが出ていった疲れがどっと来て眠ってしまった