「あぁあ…。もうっ!私のバカっ」

 
 自分の頭をポカポカ叩いてみる。


 バカらしいよね、一人で自分の頭叩くなんて。


 誰かに見られてないよね??


 辺りを見回しても、人の気配はなし。


 ですよね…。

 
 この坂をさらに上っても、あるのは桜蘭高校だけだしね。


 ここでじっとしててもダメだよね、そろそろ上らなきゃ…。


 私が立ち上がって、スカートについた砂を払っている時だった。