ぶつかるぶつかるー!

 私の心臓を止めたいのか!!


 私にぶつかるギリギリで止まって、ニコニコ笑う凌空。

 
 「クスッ。今の慌てた顔、可愛かったよー。あっ、そーだ!ねぇ、何で部屋入らないの?」

 
 凌空って本当に3年生なのだろうか…。

 凄く可愛い…。


 「だって…何かねぇ…悪い気がして…」


 「この部屋、俺がこの部屋用意したんだよ。気にせず、使って!俺の親父が、雷龍の8代総長なんだ」


 凌空のお父さんが、総長ね…。


 別に驚きはしない。

 私のお父さんも元総長だから…。


 いや、今もかな?