でも、私は無理無理!!
 可愛くなんかないし、接客するようなキャラじゃないし…。
 引っ込み思案だし…人見知り激しいし…。


 「あのっ…私は…ちょっと…」

  
 勇気を出して声を出してみたものの、皆大盛り上がりで、誰も気付いてくれない。

 そんなぁ…。


 「結奈ちゃん、接客頑張ろうねー?俺の所たくさん女の子来るだろうな…。疲れそう…。俺は、和奏だけで十分なのにー」


 確かに、蒼の傍にはよく女の子が群がっている。


 私のクラスのメンバーはいい人ばかりで、蒼や、颯志のファンの人はいない。


 ちゃんと、クラスメイトの男子としか受け入れていない。

 だから、キャーキャー言ったりすることはない。


 そして、男女共に皆、仲がいい。


 そのお陰で、私も少しは引っ込み思案なのが治って、前よりは、いろんな人と話せるようになった。