「そっ、それより和奏はどうなの?」

 
 何と、和奏は蒼と付き合っていたのだ。


 しかも、付き合ってもう1年程経つらしい…。

 「あたしは、いつも通りー。毎日チューするだけー」

 チュ…チューって、キ…キスって事だよね?!

 高校生のカップルって皆、そんな感じなのかな。


 

 そうこうしていると、気付いたら既に教室へ到着していた。


----キーンコーンカーンコーン

 「ヤバッ!もうチャイム!?担任入ってくる!じゃあねっ」

 2人とも、自分の席へ戻って行った。

 って言っても、和奏は私の前の席。

 工藤 と 篠原 だからね。


 「今日は、文化祭の出し物について1限を使って考えたいと思う。皆、考えておくように」


 それだけ言うと、担任は教室から出ていった。