「あのっ…えっと…殴らないでくださいっ!!」


 無我夢中で叫んだ。

 すると、あの時のように、クスクスと笑い始める皆。


 えっ…?!えっ…??どうなってんの?


 「俺、柏原 絢斗(カシハラ アヤト)。よろしくな」

 「俺は、隼 琥太郎(ハヤブサ コタロウ)。絢斗と俺は、2年だよ」

 「俺はねー!六車 凌空(ムグルマ リク)ね。3年生だよ、凌空って呼んでねー?」


 皆、怖そうだと思ったけど、見た目だけっぽい。

 実際、話しかけてくれる声は、優しくて、面白そうな人ばかり。


 あっ、でも……柏原先輩はちょっと怖い…。


 「よっ…よろしくお願いします」