「遠くないっ!?じゃあ、一人暮らしとか?」


 そう、私は先週から一人暮らしを始めている。


 「何で、こんな遠くまで…?」


 「えっと…今は、言えないかなー。そのうち、言う日が来るかも…」


 こんな出会って数分の人に、ここまで来た理由なんて言えない。


 それから他愛もない話をしていると担任が入ってきて、話があり、すぐに下校になった。


 「篠原さん、またねっ」

 「篠原さん、また明日ー!!」


 あの2人にバイバイって言われて、私も帰ろうと席を立った。

 
 教室を出ようと、扉に手をかけた所で思い出した。


 そういえば、金髪君に付き合うんだった。