ソファに横になっている体を起こして俺等の方に目を向けた。

すると、目を見開いて

「やっ!やめて!!」

怯えたように叫んだ。


どうしたんだ?


帰ろうとしていた周りの奴等も、
その声に反応して倉庫の方に戻ってきた。


煌「君には何もしないから安心して。」

「やっ…」

煌さんが穏やかな口調で言うけど女の子の震えは止まらない。


大「おい、あの子大丈夫かよ?」

悠「尋常じゃねぇよな。」

涼「ただ事じゃなさそうだな。」



しばらく経って、やっと震えが止まった女の子に煌さんはさっきより優しく言った。

煌「名前、何て言うの?」

でも首を横に振るだけで答えない。

流「名前ねーのか?」

今まで黙ってた流聖さんが口を開いた。