「大丈夫だよ。何も怯えてないけど...。」

「俺のことが怖いだけだろ?」

少し低くなったその声に私の肩がビクつく。

「なぁ、どうなんだよ?」

だんだん低くなっていく声。
でも、図星を突かれた私は何も答えることが出来なかった。

「...ごめんなさい。」

すると、

ドガッ

「うっ!!!」

急に蹴られたお腹に痛みが走る。
でも、次の瞬間ガッと頭にヒビが入るような激痛がきた。

神が、私の髪を掴みあげて鋭い目を向けてきた。

「じ・・・ん・・・・。」

恐怖に顔を歪めると、神は私の口を塞いだ。

「や・・・めんぁっ。」

さらに伸縮されていく私の口内は神がいつも飲んでいるコーヒーと、私のカフェオレの味で甘くなっていく。

「っはぁ。」

やっと離された髪と口。
私の息はもう上がっていた。

「覚えてろ。こんど俺に恐怖心を見せたら監禁するからな。」