外に行くと、もう竜が待っていた。

「行こうか。」

微笑んで竜が言う。

「へーい、めんどいけどな。」

そういいながら、私は歩き出したが
今は、冬。

しかも、今は雪もちらついている。

「さむっ。」

私は手をこすり合わせた。

そうすると、目の前には私よりも大きな手が‥‥。

「んっ、」

竜が私の前に手を出してきた。

私はそれに素直に受け取り、手を繋いだ。