「はーる!学校行くぞ!」

高いような低いような声が聞こえる。

そうです、こいつが私の幼馴染みです。

髪は、寝癖か分からないようなヘアースタイルに、私よりも愛想のいい笑顔。

ま、一言でいうなら爽やか男。

「おい、竜。普通はレディーが寝ている部屋には行かないんだぞ。」

「だって、はる起きないじゃんか」

むすっとした顔は拗ねた子供みたいだ。