「亜希って、時雨 亜希!?それはそれはまた凄い人を捕まえたねぇ」
風邪が治って学校に行って
聖菜に今までのこと全部を話したら第一声がそれだった
聖菜はすごくさっぱりしてて
可愛くて、頭も良くて運動神経も抜群
文句なしの私の親友だ
「そんなに変な人なの?亜希くん…」
「いや、そう言う意味じゃないんだけどね?時雨って中々やんちゃだよね?」
それは良い意味で捉えるべきなのか
それとも悪い意味なのか
とりあえず金髪って時点でやんちゃなのは分かってる
「まぁ、とりあえず気をつけな。真由の決めたことなら私は応援するよ
それにしてもやっと真由が男の話したと思ったらえらいハードル高いとこいったね」
「だから、まだそんなんじゃないんだって!!」
好きだから聖菜に話したわけじゃないんだよ!
なんかこう…亜希くんとの関係だけは崩したくないっていうか
好きになったら終わりって気がしてしょうがないんだよ…
「だから、それが恋なんだって」
えっ!?なんでわかったの!?私の思ってること
やっぱり聖菜はすごい人だ秀才だ。うん
「真由…あんたさっきから声に出てる」
「…マジで?」
けど良い意味で捉えようとしたら
それだけ亜希くんのこと大切に思ってるってことだよね
「それは、良い意味で捉えられてない!」
「また出てた?」
「うん」
今度から聖菜ちゃんと話す時は口を塞ぐように意識しよう