介「…しっかし、見てみなよー。


これ、全部楓チャンがやったと思う?」




介が、不意に辺りを見回しながらそう言った。


俺も周りを見回してみる、と…








そこには、おびただしい数の人が倒れていた。


ほとんど、女だ。






時雨「これ…香戦のヤツらか?」


陸「そうみたいだな。

にしても…本当に、アイツが?」


誠「さぁ…

真偽を確かめるためにも、まずは筏井さんを休ませないとね。」




誠の声で、俺たちは歩き出す。


が、介が立ち止まり、何か聞こえる、と言った。



すると、わずかに「うっ…」と言う声が聞こえた。




介「あ、コイツ起きてる。」



足元の、香戦のトップであろう金髪の女…が、かろうじて気絶していなかった。