「よくもここまでやってくれたね。 …ん?逆光で顔がよく見えないな。 オマエ、女か?」 「…えぇ、そうよ。」 「そこを、動くなよ?」 そう言って、拳銃を持った男はぐるりと方向転換した。 すると今度は、見えていた男の顔が逆光で見えなくなる。 だから、男がどんな顔をしているかは分からない。 ただ、分かるのは 男が私に怯えている、ということ。