**カズサside**
「…ッ!!」
「この私に喧嘩売ったのは、誰だったかしら?
どうせ私は弱いとでも思っていたんでしょう?」
私は朝の女の首根っこを掴み、持ち上げていた。
「フ、ン…ッ
アンタなんか、黒斬にかかれば…!!」
黒斬?
そう言おうとしたとき─────…
パァンッ
私の頬を、何かがかすめた。
そして、掠ったところは急激に熱を持ち始め、触れると血が出ていた。
女を放し振り向くと、そこには拳銃を構えた男が。
「はぁ…
私ごときに拳銃とは。」
そう、私は私“ごとき”なのだ。
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