**時雨side**


陸「な…っ!?

時雨、これ………!」

「どうした?!」

陸「急に、パソコンに位置情報が…
写真も付いてる。

でも、ハッキングウイルスかも…」

「いいから開けろ!!」

俺が怒鳴ると、陸は写真のURLをクリックした。

陸「こ、れは…!」






そこには、上からつるされている鎖の先に繋がっている手錠に右腕を拘束され、いたるところから血が流れている楓が写っていた。




介「なんだ、これ…」

「おい、そこどこだ。」

陸「坂手町3丁目、42番地…あの倉庫街か」

「どこの倉庫だ。」

陸「えっ、と…16番倉庫。」

坂手町3丁目42番地16番倉庫。

「急ぐぞおめぇら。」

陸「おう。」

介「あいよ。」

誠「俺、手当の準備しとくね。」

霧矢「…………っぜってぇ許さねぇ!!」


霧矢の声を聞けば、怒ってるのがすぐ分かる。

顔を見なくてもわかる。

…いや、見なくても、じゃないな。
みれないんだ。

見る余裕がない。


俺多分、今霧矢よりキレてるから。


トラウマ持ちの霧矢よりキレてるって、どんだけだ。


はは、なんでだろ。









楓をあんな風にしたヤツを、この手でブッ殺してやりてぇ気分だよ。