「んーしぶといねぇ。
じゃあ、その身体の本来の人格は誰でしょう?」
「ぁ、あ…」
あたしに、決まってる。
なにを言ってるの、この人は。
だってあたしはずっと、16年間この身体にいる。
それをイジってカズサが生まれた。
そうでしょ?
そう。
そうなの。
そうじゃなくちゃいけないの。
「んん~♪やっといい反応♪
まだまだ、これからだよ~?
たっぷり、遊ぼうね~!」
いや…
このままじゃ、あたしは壊れる。
壊れてしまう…そんな気がする。
「いや…もうやめてよ…。
カズサ、出てきてよ…。
時雨君、助けてよおっ…!」
誰か、もういっそ…
あたしを殺してよ。