「い、や…」
頭が割れそうなほど痛い。
ズキズキ
ズキズキ
ズキズキ
「じゃあ自分で言ってごらん~?
誰が、誰の両親を殺したか。」
「あたっ…あたし、がっ、
っし、時雨…く、んの両、親を、
ころ…こ、ころ…ころし、ま…した。」
はぁっ
はぁっ
はぁっ…
息ができない。
炎に包まれて、息ができない。
苦しい。
タスケテ。
誰か、助けて。
「東雲時雨の両親を殺したのは、楓ちゃんかなー?
それとも、カズサちゃんかなー?」
「カ、ズ…サ。」
「アァッハッハッハッハッハ!!!」
ビクッ
急に、目の前の人が高笑いする。
「はー、まさか本当にこんなことが起きるなんてね!
俺も聞いたときは信じられなかったけど、やはり人間の脳は未知の世界だ!
楓ちゃん、ホントにウチにおいでよ!
黒斬ならね、なんでもできるよ?
麻薬、拳銃、人、金…
何でもそろってる!!
それに──────
ヒトゴロシだってで・き・る♪」