**時雨side**
「おい…!
楓はまだ見つからねぇのか!」
陸「すまん、時雨…
みんなありとあらゆるところを探してはいるが、今のところ…」
「…ッいや、俺こそ…わりぃ。
なんか…イヤな予感が、すんだよ。」
こういうとき、俺の勘はよく当たる。
楓、頼むから無事でいてくれ…。
介「…やっぱり、楓チャンは見つかんないねー。」
陸「まあ告白して飛び出したわけだし、そのうち戻ってくるだろ。」
誠「案外学校に行ってるとか?」
そんなわけない。
楓はそんなに割り切れるタイプじゃない。
「楓…、」
正直、びっくりした。
言われて、すげー嬉しかった。
でも、俺に告白した後、楓は後悔した顔をしてた。
それが気になってしょうがない。
どうしたんだよ。
どこにいんだよ、楓─────…