**カズサside**


「…貴方が私に勝てるかしら?」

「おっ、カズサちゃんのお出まし~?」


こいつ…私のことまで知ってる。

どこまで知ってるのか見当もつかない。


「三吉幹二、だったわね。
どこまで私のことを知っているのかしら?」

幹二「さーあ?どこまででしょう♪」

くっ…一筋縄じゃいかなそうね。

「私を拉致してどうするの?」

幹二「どうしよっかなあ~」

「誰かに頼まれたの?」

幹二「さぁ~」

「どうやってその情報を手に入れたの?」

幹二「知らないなぁ~」

…なるほど。
私の話には耳を貸さないってことね。


「………。」

幹二「もう質問は終わり~?」

「どうせ言っても答えてくれないんでしょう?」

幹二「ピンポーン!
だーいせーかーい!

じゃあ終わったって言うし、そろそろ連れてかせてもらうね?」

「できるものならどうぞ?」



ザッ…


「……人数増やしたって変わらないわよ。」

幹二「それはどうかなー?」


10人ほど人が増えて、私の周りを囲んだ。


幹二「コイツらには殺す気でかかれって言ってあるから、がんばってね♪」

「何人でも同じことよ。」

…おかしい。
この人たち、目が正気じゃない。

幹二「ready…go♪」

一斉に飛びかかってくる男たち。
それを冷静に対応する。

急所は複数あるから、ガードできていないところを…

「…ッガァ」

狙えば…

「ウグッ…」

簡単に…

「グフッ…」

……どうして?
急所をしとめたのに、なぜ立てるの?

「……っはぁ、」

幹二「もう疲れたの~?
頑張ってよ、もっとさ♪」

「…っ、どうして」

幹二「自分で考えてみれば分かるよ♪

だってキミと同じだから♪」

「おな、じ?」