「ねぇカズサ。

死ぬ直前に、先に死んだ大切な人が迎えに来るって言うけど、あたしには誰が来ると思う?」

“え?”

「そもそもあたしが死ねるのか分からないけど、あたしに大切な人なんてできるのかなぁ。

…なんて、できちゃいけないのにね。」


なんとなく、笑ってみる。


“………。”


「あたしのお迎え、誰が来てくれるんだろ。

…もしかして、誰も来てくれないとか?

あはは、独りぼっちかぁー…


あたしは死ぬときも独りぼっちで、消えてくんだなぁー…」