“あら、出てきて欲しかったの?”


「そうじゃないけど…」


“あのときの子供が東雲時雨って知ってショック?”


「知ってたの?!」


ウソ…

じゃあどうして教えてくれなかったのよ…!


「殺したのがカズサだとしても、この手が血にまみれたのは変わりない。

あたしも、同罪だよ…!」

“私が殺した、ねぇ…

まぁさっきのセリフは偉かったと思うわよ。

わざと突き放す、なんて。

貴女にできるとは思わなかったわ。”


だって、そうするしかないじゃない。




時雨君もあたしも、傷つきたくないし傷つけたくないもの。