「…そう、ですか。」

陸「何度も時雨に謝っていた。

どういう事か説明してくれないか。」

「それは…」


説明したら、皆に嫌われてしまう。

後少しだけでいいの。


後少ししたら、ちゃんと伝えるから…





もう少しだけ、『仲間』でいさせて。






「すみません、あたしにもよく分からないんです…」

陸「本当に?

お前が倒れる前、『あの日の』って言ったよな。

ここにいる全員が聞いたことだ、間違いはない。


お前は以前、時雨に会ったことがあるのか?」

「………。」

陸「答えないなら次の質問だ。

それは、6年前か?」

「………、」

陸「時雨の両親を殺したのは───」

時雨「もういいやめろ!!!」


陸君の質問責めを止めたのは、時雨君だった。