「あたしが、人を殺すために…?」

時雨「楓、コイツの言ってる事なんて真に受ける必要ねぇからな。」

「ひどいなぁ。
俺はホントのことしか言わないよ?」


嘘くさい笑顔を浮かべ、あたしに近づく。


やめて、こないで…!

今までにないくらいの恐怖が、あたしをおそった。


時雨「やめろっつってんだ……ろっ!」

時雨君は、そう言いながら相手の鳩尾を蹴った。


「いっ…つー…!」

時雨「今だ!

楓、逃げんぞ!」

「は、はい!」


全員で、必死に逃げた。

学校の門をくぐってから振り返ると、追っ手が来ているわけではなかった。