時雨「楓になんか用すか。」

「ほー、楓って名前があるんだねぇ。」

陸「は……?」

介「楓チャンに用なら、オレらも同席しちゃうけどー、いーの?」


介君が挑発するように言った。


「…別にいーよ?」


でも、相手は挑発に乗ってこなかった。


「んじゃ、ここで言うけど。

楓チャン…だっけ?

ウチにおいで?」




え。


時雨「え。」

陸「え。」

介「は?」

誠「ん?」

霧矢「……」


「はぁぁぁ?!」



なんで?!

なんであたしがこくざん…?組に行かなきゃ行けないの?!


無関係だし!

名前すら初めて知ったし!


「なっ、なんであたしが行かなきゃ行けないんですか?!」

お言葉ですけども!

「なんで、って……

ウチにはキミが必要なんだよ。


それにさ、君を一番上手く『使える』のは、ウチだと思うけどなー?」



…え?

この人、なに言ってんの?


あたしを、『使う』?