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「ん……っ」

気付けば、朝だった。

「…あれ、時雨君…。」

上半身を起こすと、あたしの足の方でふせている時雨君を発見した。


ずっと、側にいてくれたのかな……。





ドッ……





……っ?!

なに今の、なに今の?!


なんでドキッとしてんの、あたし。

なにときめいてんの、あたし!


違うって、ほら、時雨君は看病してくれただけで!

優しい人だから!

別に深い意味はなくて……ってなに考えてんだあたし!


いつのまにか、プシューと音を立てて、頭から湯気が出ていた。