**楓side**



「ん……あれ?」


時雨「起きたかっ……!

体調はどうだ?

気分は?


悪かったな、病み上がりだってのに長話聞かせちまって……。」


「いえ、いいんですよ。

こちらこそ、話の途中で倒れてしまったみたいで……」


確か、時雨君の話を聞いてる最中に……

あれ?


時雨君の過去、どんなものだっけ?


倒れる直前の記憶が、すべてない。

おかしいな…


「時雨君、あなたの過去は……」

時雨「あぁ、話の途中だったな。

でも、今は体休めろ。

話なんて、いつでもできるんだからな。」


「はい……」

なぜか納得いかず、それでもどこかホッとしている自分に疑問を感じながらも、再び瞼を閉じた。