「私、恋愛に不向きなんですよね。
彼氏優先には出来ないし、今みたいに恋愛面倒臭いとか思っちゃうし…
だから可愛いげがないとか言われちゃうんです、きっと」
彼氏に言われた事、気にしてるんだ。
うーん…と、カメラをテーブルに置きながら潤ちゃんをまじまじと見る。
潤ちゃんはカップをソーサーに置き直し、肩下まで長さのある髪を指先で弄りながらじっと俺の目を見つめ返した。
色白な肌にふわふわとした柔らかそうな髪、意思の強そうな瞳が特に印象的な彼女。
「可愛い、と思うんだけどなぁ…」
「―…え?」
目をぱちくりさせる潤ちゃん。
…ヤバい、思ったまんま言ってしまった。