「ねー、柘植さん、聞いてます??」
芝生が広がる公園の、緑が生い茂った木の下のベンチに腰掛けながら、彼女ー山口潤(ヤマグチジュン)ーが大きく伸びをした。
「聞いてるよー
潤ちゃん、そのままちょっと斜め上見て。
空を見上げる感じで」
答える間も俺は、何枚もシャッターを切っていく。
「絶対聞き流してるでしょ」と唇を尖らせながら、潤ちゃんは言われた通り空を見上げた。
サラリ、と彼女の柔らかそうな髪が風になびく。
「あ、それ良い。
右手で髪、かき上げて」
指示通りに髪をかき上げる潤ちゃんと、ファインダー越しに目が合う。
一瞬、どきり、と胸が高鳴った気がした。
芝生が広がる公園の、緑が生い茂った木の下のベンチに腰掛けながら、彼女ー山口潤(ヤマグチジュン)ーが大きく伸びをした。
「聞いてるよー
潤ちゃん、そのままちょっと斜め上見て。
空を見上げる感じで」
答える間も俺は、何枚もシャッターを切っていく。
「絶対聞き流してるでしょ」と唇を尖らせながら、潤ちゃんは言われた通り空を見上げた。
サラリ、と彼女の柔らかそうな髪が風になびく。
「あ、それ良い。
右手で髪、かき上げて」
指示通りに髪をかき上げる潤ちゃんと、ファインダー越しに目が合う。
一瞬、どきり、と胸が高鳴った気がした。