なんで…?

あの時の君のことは今でもよく分からないな…

でも、その時はただ嬉しくて、この後起こることなんか知らなくて…

ただただ幸せな笑顔だったんだ…


思い出してる今。

ありえないよ。

過去の自分にドン引きしてる。

あの頃の私は、いっつも竜の腕にくっついてみんなの前でぎゅーってしてた…

付き合ってもいなかったのによくあんなことできたな自分…。

どこに行くにもついて行って、

「大好き♡」

いつも言ってた。


遠くにいても彼のことを見つめてた…

今は竜楽しそうだ…
仲よさそうなお友達と……?
女の子と…?

なんでだろーな…
いつもあの子はたつの近くにいる気がする…

もしかして…?

私でも気づくくらいだったよ…

私と同じくらいの熱いアピール…

まさか環(タマ)がこんなに積極的な子だと思わなかったよ…

環とは幼稚園が一緒。
家もとっても近くて親も仲良し…

昔からよく一緒に遊んでた幼馴染み。

だからこそかな?
わりと、ためらわずに聞けたんだ…

「環ちゃんって竜のこと好きなの?」

そしたら環ちゃん別に驚きもしなかったなぁ…

「そうなの!一緒だねっ!」

って嬉しそうに言ってきた…

私は一瞬びっくりしたけど、心からニコニコしてる環ちゃんにつられて…

「うん!私たちふたりの竜だよね!」

なんてバカな約束しちゃってたなぁ…