飛脚に渡してしまった後、やや後悔した



あまりにも本音をぶつけすぎたのではないか...



あれではまるで気遣って欲しいなんて堂々と言ってしまってるのではないか...と






だが、そんな不安もすぐに何処か飛んで行った




【武久 慶殿】



最初の文を出してまだ、20日もたっていないのに返事はきた




嬉しくて、顔が火照ってしまったのを今でも覚えている



手が震えてなかなか中身を見れなかったことも鮮明に覚えている



冒頭に書かれていたのは安堵の
【よかった。】
そんな優しい言葉




君からまさか返事をもらえるなど思っていなかったから飛んで喜んだよ


君の言葉は素直でとても美しい。


君の兄もそうだったが、やはり兄妹だね


それがよく伝わる物だった。


こうやって文を一応、冷静に書いているつもりの私だが、本当は嬉しくてたまらないく、君の本音を聞けて内心安堵している事を覚えておいておくれ。



大丈夫、か。


今はそれを信じるつもりだよ


だが、無理はしないでおくれ


君のことは君の兄、清史郎から頼まれているからね。



いつか会える日を楽しみにしている.....



【壬生寺 清光】