何枚も何枚も文が溜まってゆく



最初は嫌悪感を抱いた私だったが次第にその文に心を開きつつある



それはきっとこの文だけが私の存在を認めてくれているかのような錯覚に陥ってしまっていたからだ





ある日、私はついにぐちゃぐちゃに引き出しにしまい込んだ文を読んでみよう




そう思った




何を綴っているのか、何のためにこんなにたくさんの文を私宛に送ったのか...





それを知るために



一枚目、二枚目、三枚目と読むごとに増えてゆく私を労わる言葉



【大丈夫ですか?】【お身体を大事に】

【抱え込まないで下さい。】

【私は君の味方だから...。】

【疲れたら休んでもいいんですよ。】




嫌味や兄についてなど一切そこには書いてなかった



ただ、一人。



この人は私を見てくれている



そんな風にも思えた文