「.........」



最後まで読見終わると私はその場にへたり込む



私なんかより清光様の方がよっぽど素直で美しい



私への気遣いの言葉や、自分の心の奥底にある感情まですべて清光様は打ち明けてくださる



私が文を出した後、あんなに悩んでしまう必要性などなかった



”いつか会える日を楽しみにしている...”




いつか..、か。



顔を赤面させながら返事を書くと、またその日のうちに飛脚に渡した



内容は覚えていない



きっと彼が今も大事に持っていることだろうが、見るに堪えないものなので内容は伏せておく




それから約半年間、やりとりは続いた




何気ない日々の事。


読んだ本の事。


彼の稽古や身内のこと。