「はぁ?なんで俺がお前と遊ばなきゃなんないんだよ!一人で勝手に遊べば」
ムカついた直哉は、少年の横を通り帰ろうとした。
「くくっ、大口叩きの短気とは難だな、いつか身を滅ぼすぞ」
「うっさいな!!うわっ!?」
直哉が少年に向き直そうとした時、また突風が吹き反射で目を瞑った。風が止むのを待ってから目を開けると。
「・・・あれ?」
先程まで居たはずの少年が消えていたのだ。
「なんだったんだ」
呆然と、直哉はそこに立ち尽くしたのだった。