「別に良いだろ、なにか有るかもしんないじゃん!なにか」
「へぇ、へぇ」
直哉の言葉を、気のない返事で流されてしまった。
それじゃ、帰るかと思った時雪美に肩を掴まれた。
「後で、うちに来れないかな?」
「!はい、わかりました!」
どうせ、いつも通りのお決まり三人もいんだろっと、思いながら直哉は家に戻ったのだった。

家に戻ると、祖母は野菜を入れた籠を片手に畑から戻って来る所だった。
「お帰り」
「戻りました」

「はい」
「どうも」
じゃかいもの味噌汁を手渡され、ご飯片手に受け取る。
「ラジオ体操どうだったい」
「!はい、すごく疲れました」
「ははっ!なんだい若いのにそれっぽっちで疲れたのかい」
「結構しんどいもんですよ」
たくあんを口に頬張りながら、味噌汁をすすった。
「今日も遊びに行くのかい」
「一応、はい」
「曖昧だねぇ、まぁ、遊ぶ事は良いことだよ、いっぱい遊んできな」
「・・・はい」
涼しい風が吹き出し、風鈴の音色が響いていた。