重い玄関を開ける

外は真っ暗で、静まりかえっていた

そして一歩踏み出した

ギュッ

竹野くんが私の手を握った

「最後に一言」

竹野くんの手に少し力が入った

「好きだ…」

「え?」

思わず聞き返してしまった

「千陽が好きだ…だから…その…

俺のそばに…い…ろ…」