「総司!てめぇ……どこに行っていたのかと思えば……っ!」
副長が怒鳴ってもなお、沖田さんは息を荒らげたままだ。
「土方さん、怒るのはあとにして下さい!山崎、沖田さんの看病しておいてっ!」
小松はそう言いながら、今度は俺の元へと沖田さんの体を預けてくる。
「分かった、お前は早く行け」
俺がそう言うと、小松は返事をするなり、また夜の町へと駆けて行った。
沖田さんの口元には、血が付いている。
池田屋の時のが、悪化したのか──。
「……山崎、総司を頼んだ」
副長の言葉に頷くと、俺は沖田さんを部屋に連れて行き看病をした。