「もしもし」

『もしもし~?花ちゃん?』

「はい、そうですけど・・・?」

誰だろう・・・聞いたことない声だな。

『はっはっはっはー!
おばさんのこと誰だかわからないんでしょー?』

ごもっとも。


「はい、申し訳ありません」

『佐野伊月のお母さん。ほら、覚えてない?』

佐野・・・・い・・・づき?

あっ思い出した!!!
昔よく遊んでいた・・・。

「ああぁ!はい!伊月のお母さん!
こんにちわ」

『わかってくれたのね、ふふっ。
あのね、今日はお話があって。
お父さんとお母さんが亡くなって今、花ちゃん
一人暮らしなんでしょ?
ならさ・・・うちに来ない?
女の子ってこともあるし。ね?』