入学してから1カ月。
桜が散り、5月になっていた。

何に行事もなく、ただ普通に過ごしていた頃。
ある噂が流れた。


「翔ちゃん!どういうこと?流聖が・・・付き合ってるって・・・」


急に翔ちゃんの顔が暗くなる。


「寧々・・・」

「ねぇ、教えて?」

「流聖のヤツ、また告られたんだよ。門脇紗由って子に」


・・・ウソ・・・。