菜穂の家を飛び出して、
近くの公園にいた。


はぁ・・・
私、逃げ出しちゃった。



まだ、涙が出てきた。



「また泣いてるのか?」

「えっ?」


顔をあげると私服姿の内海くんがいた。



Tシャツにジーンズ。
とてもラフな格好だ。


「また何かあったのか?」

「う、うん」


私は内海くんに話すことにした。


「私ね、好きな人がいるの」


私が言うと、内海くんは驚いている。