「もーこんな時間か」


え・・・
ずっと泣いていたら、もう授業が終わっていた。


「ご・・・ごめんなさい」


私はすぐに彼から離れ、謝る。


「あ・・・いや、俺こそごめん。いろいろと・・・」


一瞬なんだかわからなかった。
けど、思い出すと顔が赤くなるのがわかる。

私のファーストキス。
それが彼だった。


「じゃ」


彼が帰ろうとしる。


「あ・・・あの!」