「…鍵しまってる」


そうそう、そういえば、私たちはマンションに住んでる隣の部屋が蓮斗っち家。
だもんでベランダから侵入してくる。
鍵は開けるのは慣れたみたいだ。


「…どーすんの?」


「…恋菜様!一晩だけとまらせてください!!」



…えっ

「……べ、別にいいけど」



「ありがと。恋菜」


…暗くてよかった きっと明るかったら
顔が赤いのがばれちゃうもん。


好きな人と一緒なんてドキドキ。

「俺、したで寝るな」


「えっ、寒くないの?」

「だって、一緒だと嫌だろ?」


「…別にいいけど。だってかぜひかれたらこまる」



「…じゃ遠慮なく」


「おやすみ」

「おやすみ」



目の前にある大きい背中。
いつからこんな大きくなったんだろう
大好きなこの大きな背中。













…だいすきだよ。蓮斗。おやすみ。